民設民営のキャンプ場
2022年8月29日(月)、茨城県笠間市にあるにこにこキャンプに1泊2日のソロキャンプに行ってきました。
2021年5月に開設したばかりのにこにこキャンプは土木建築業を営むオーナーによる民設民営のキャンプ場です。
キャンプ場はなだらかな山の斜面にあり土地はきれいな階段状に整えられています。
さすがは土建屋さん。土地の造成や整備はお手のものですね。
オーナーの遊び心なのか手作りのユニークなオブジェ(?)たちも特徴的。
ファミリーやソロだけでなくペット同伴でも楽しめるキャンプ場です。
それでは筆者が実際に利用して感じた魅力と訪れる前に知っておきたい注意点についてまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いください。
キャンプ場ぶらり散策
サイト
サイトは斜面の上段がフリーサイト、中断がオートサイト、下段がペットサイトになっています。
筆者が利用したフリーサイトは、キャンプ場の中で一番高い位置にあるサイトなので見晴らしを優先したい方におすすめです。
段差や木々を利用してプライベート感を保てる作りになっていたり、砂利で水はけを良くしていたり、利用者の立場に立ったサイト作りになっていました。
車やバイクも乗り入れ可能なのでオートサイトとの差異があまり感じられなかったです。
また、キャンプ場の一角には小川が流れる渓流サイトもあります。
周囲は高い木々に囲まれていてフリーサイトとはまた違った雰囲気が楽しめそうです。
サイトの広さはテント一張り分くらい。
自然豊かな環境なので野営感を味わいたいソロの方におすすめです。
管理棟
到着したらこちらの管理棟でチェックインの手続きをしましょう。
管理棟はトイレやシャワーなどの設備が使える共用施設にもなっています。
飲料水や薪もこちらで購入可能です。
トイレ
トイレは管理棟内に1ヶ所、屋外に3ヶ所あります。
管理棟のトイレ以外は男女共用です。
いずれもウォシュレット付きの洋式水洗トイレでトイレットペーパーも完備されています。
しっかりと清掃されていたので気持ちよく使用することができました。
水場
水場は管理棟内に給湯器付きの流し台が1ヶ所、屋外に5ヶ所あります。
そのうち飲用水として使える水場は3ヶ所です。
食器洗剤と感染対策用の消毒液が常備されていてきれいに清掃されていました。
にこにこキャンプの魅力
魅力① 絶景と遊び心
キャンプ場は海抜210mの高台にあります。
見晴らしのいいサイトであれば地平線まで見渡せる絶景が臨めます。
テントからの景色を優先するのならフリーサイトの14番、15番、16番が筆者のおすすめです。
また敷地内のいたるところにオーナーの遊び心が感じられる作品が点在するのも愉快でした。
★見晴らし抜群!ドラえもんテラス
どこでもドアを開けるとそこは見晴らし抜群のテラス席。ドラえもんがお出迎え。
★筒型シェルター風サイト
子どもが喜ぶこと間違いなし。熊のぬいぐるみと添い寝できます。
★羽柴山神社の御神木
霊験あらたかなパワースポット。中に入って願えばきっと叶う(らしい?)
★悟りの石
石の上にも3年。悟りを開きたいキャンパーはこちらへどうぞ。
★Youtuberサイト
にこにこキャンプを動画で紹介しているYoutuberの名前をつけたサイト。誰でも自由に利用できます。
なお作品の名称は筆者が勝手につけたのであしからず。
魅力② 使い勝手がよい管理棟
共用施設の管理棟にはトイレやシャワーだけでなく、流し台(給湯器付き)、電子レンジ、ガスコンロ、エアコン、洗濯機、Wi-Fiが常備されています。
しかも24時間開放されているので利用者であればいつでも自由にこれらの設備を利用できます。
ただし、現在は感染対策から管理棟内の出入りはシャワー室のみとホームページに記載されています。
設備を利用したい場合は念のため事前にスタッフに確認してください。
私たち利用者の安全と利便性を考えたうえでの処置ですからルールやマナーはしっかり守って利用したいものです。
魅力③ 融通のきくチェックイン
宿泊のチェックインは原則12時ですが希望すればアーリーチェックインも可能です。
しかも追加料金は発生しません。
筆者は予約フォームでアーリーチェックインの希望を伝えたうえで朝の9時頃にチェックインしました。
スタッフが管理棟に詰める8時以降であればチェックインが可能なようです。
このあたりの柔軟な対応は民営ならではのメリットですね。
ただしアーリーチェックインは前日の利用者の状況にもよるので希望する場合は事前にキャンプ場に確認してください。
魅力④ アットホームな雰囲気
キャンプ場を手掛けたオーナーの人柄も魅力の一つです。
筆者のテントにふらっと訪れて声をかけていただき、短い間でしたが言葉をかわす機会がありました。
終始にこにこ顔で話す様子が印象的でしたしオーナーの気さくな人柄が言葉の端々に感じられました。
筆者は誰にも邪魔されず一人静かに過ごすタイプなのですがこのようなアットホームな雰囲気なら大歓迎です。
余談ですがキャンプ場を自らの手で作り上げたオーナーはじつはキャンプ未経験者。
キャンプの知識は皆無。
キャンプ場を作った理由は暇だったから。
そんなオーナーが茨城なまりの口調で発した一言。
「外で寝るなんて考えられねぇ~(笑)」
愉快痛快なオーナーでした。
にこにこキャンプの注意点
注意① 飲用不可の水
管理棟内、管理棟前、フリーサイトにある水道水は飲用不可です。
飲用水が使える水場はオートサイトの水場とキャンプ場までの山道の途中にある井戸水の2か所だけです。
管理棟ではペットボトルの飲用水が販売されているのでそちらを利用してもよいでしょう。
生水には細菌やエキノコックスなどの寄生虫が含まれている危険性があるので、そのまま飲むことはおすすめしません。
ちなみに筆者はいつもセイシェルの浄水ボトルを持参しています。
不純物を濾過して飲用水にできるとても便利なアイテムです。
キャンプ場で飲用水の確保が難しいときなどに重宝します。
災害時などにも役立つアイテムなので一つは持っておいて損はありません。
♪カブライダーのおすすめアイテム♪
注意② 急坂で狭い山道
キャンプ場へと続く山道は急な上り坂であるうえに普通車一台が通れるほどの道幅しかありません。
対向車とのすれ違いを考慮して部分的に道幅が広くなったところはありましたが、それ以外のところでのすれ違いはできません。
そのためアーリーチェックインを希望する場合は時間に注意が必要です。
帰りのお客さんとはち合わせしないよう11時のチェックアウトの時間帯は避けたほうが無難です。
まとめ
魅力②使い勝手がよい管理棟
魅力③融通のきくチェックイン
魅力④アットホームな雰囲気
注意①飲用不可の水
注意②急坂で狭い山道
にこにこキャンプは作り手の思いが伝わってくるような人間味あふれるキャンプ場でした。
キャンプ場としての設備やロケーションも魅力的でしたが筆者が一番印象に残ったのはオーナーをはじめとしたスタッフとお客さんの距離の近さです。
両者が楽しげに会話していたりお土産とお礼のやりとりをする光景を何度か目にしました。
古き良き時代の下町ってこんな感じだったのかなと想像させるような心がほっこりする場面でした。
なにかと閉塞感が漂う今のご時世で貴重な憩いの場となってくれたキャンプ場に感謝です。
予約はキャンプ場検索・予約サイトのなっぷで受け付けていますので興味を持たれた方はぜひ一度足を運んでみてください。
(上段左)キャンプ場の入り口に設けられた案内板
(上段中)ペット同伴の方はペットサイトが便利
(上段右)ツリーハウス付きサイトは一泊12,000円なり
(下段左)薪の支払いは料金箱へ
(下段中)灰捨て場。一般ゴミは持ち帰り
(下段右)フリーサイトから見渡した夜景
補足
キャンプ費用内訳(交通費除く)
項目 | 費用 | 備考 |
宿泊料金 | 4,400円 | 1泊2日(ソロ) |
薪料金 | 1,000円 | 1,000円/箱・700円/束・袋入 |
食費 | 4,550円 | |
合計金額 | 9,950円 |
周辺施設
種別 | 名称 | 所要時間 | 備考 |
スーパー | カスミ岩間店 | 車9分 | |
スーパー | スーパー辰巳屋 | 車10分 | |
コンビニ | セブンイレブン岩間店 | 車10分 | |
コンビニ | ミニストップ笠間下郷店 | 車11分 | |
温泉施設 | 笠間市いこいの家はなさか | 車15分 | |
温泉施設 | 石岡健康センター | 車13分 |
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