知る人ぞ知る絶景キャンプ場
2023年1月17日(火)、静岡県沼津市にあるにしうらさざなみファームに2泊3日のソロキャンプに行ってきました。
にしうらさざなみファームはホームページなどで一般に情報を公開しているわけではないので初めて知ったという方も多いと思います。
ひっそりと運営されている中で利用者の口コミで人気が広がった知る人ぞ知るキャンプ場なのです。
ファームと名がつく通り元々は農園だった土地の一角を地域復興をかねてキャンプ場としても利用できるようにしたのが始まりです。
キャンプ場の敷地内にある畑では野菜などの作物が栽培されています。
筆者は帰り際に農家さんから採れたての大根とカブをおすそ分けしていただきました。
こういった地元の方たちとのふれあいもキャンプの醍醐味ですね。
2泊3日のキャンプライフを過ごしましたが人気が出るのも納得のクオリティでした。
それでは実際にキャンプ場を利用してみて感じた魅力と注意点をまとめましたのでぜひ最後までお付き合いください。
キャンプ場ぶらり散策
サイト
敷地内には区画サイトが全部で19サイト(A~S)あります。
サイトの面積はおよそ10m×10mくらいで一人で利用するには十分な広さでした。
地面は芝なのでペグダウンは容易です。
19サイトのうちAからEまでの5サイトが海沿いのシーサイドサイトとなり人気のエリアです。
シーサイドサイトを利用したい方は早めに予約することをおすすめします。
車両の乗り入れはできないので荷物は駐車場から運ぶ必要があります。
荷物が多い場合は管理人さんが手伝ってくれるようです。
MからSの7サイトは階段状の高台サイトです。
上段奥側のPやQあたりのサイトは樹木が邪魔して富士山が見えないので注意してください。
管理棟
タープテントとテーブルのある場所が受け付けです。
簡易的な管理棟なので売店や自販機などはありません。
キャンプに必要な食材や備品などは事前にスーパーやホームセンターで買ってくることをおすすめします。
支払いは前払いで現金のみです。
キャンプ場の入り口にはゲートや施錠などはありません。
管理人さんも24時間常駐しているわけではないので防犯対策はしっかり行うようにしましょう。
特にソロの方は貴重品などの管理に気をつけてください。
管理人さんに相談事などがあれば昼間のうちに確認しておくようにしましょう。
フレンドリーで気さくな方なのでとても話しやすかったです。
余談ですがサッカー経験者で静岡県の西部選抜に選ばれたこともあるようです。
サッカーが盛んな静岡県で選抜に入るってすごいです。
水場
受け付けの隣に蛇口とシンクが2カ所あります。
水は消毒された湧き水をタンクに貯めて使用しているため飲用ではありません。
スーパーなどで売られている天然水を持参してもよいですが筆者は浄水ボトルを使って料理などに使用していました。
浄水ボトルは防災用としても重宝しますので一つは持っておくことをおすすめします。
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また食器を洗ったり米の研ぎ汁なども放流できませんので注意してください。
トイレは仮設の洋式水洗トイレが3カ所あります。
男性用(小と大)が2カ所と女性用が1カ所です。
トイレットペーパー完備でとてもきれいにされているので快適に使用できました。
にしうらさざなみファームの魅力
魅力① 海と富士山の絶景ロケーション
にしうらさざなみファームの最大の魅力は駿河湾の向こうに富士山が望める絶景ロケーションにあります。
富士山の絶景が楽しめるキャンプ場っていくつかありますよね。
草原が一面に広がるふもとっぱらとか、本栖湖のほとりにある浩庵キャンプ場とか。
もちろん両方とも素晴らしいキャンプ場なのは間違いありません。
でも海と富士山の絶景が楽しめるキャンプ場は日本全国でおそらくここだけです。
その絶景ぶりはふもとっぱらや浩庵キャンプ場にも負けず劣らずでした。
日本地図を見ると海の向こうに富士山が見える場所は方角的に限られています。
その限られたエリアの中でも開けた視界の中に迫力ある富士山がきれいに見える場所は本当に稀有です。
筆者は管理人さんからその話を聞いて初めて自分が貴重な体験をしていることに気づきました。
夕焼けで赤く染まった空や駿河湾の向こうに見える沼津市の夜景もすばらしく一見の価値ありです。
魅力② 迷惑キャンパー対策
にしうらさざなみファームへの予約はTwitterの公式アカウントからダイレクトメッセージを送って申し込みます。
実際に筆者が予約したときは以下のようなやり取りをしました。
②希望日や人数などの要望を送る
③LINEに移行する
④Twitterのアカウント名などを送る
⑤利用規約など確認し詳細情報を送る
⑥詳細情報の最終確認を返答する
⑦予約完了
予約完了までにSNS上でいくつか申し込みのやり取りを交わすことになります。
正直に言って…面倒でした(泣笑)
でも一見面倒なこのやり取りには理由があると聞いて納得しました。
いわゆる迷惑キャンパーと呼ばれる人たちかどうかを知る判断材料としてこのやり取りを取り入れているようです。
おそらく会話の中での文章の丁寧さや対応の誠実さなどを見ているのだろうと思います。
そのため予約希望者にはあえて厳し目の表現で伝えることもあるそうです。
キャンプ場の管理者だけでなく良識あるキャンパーにとっても迷惑キャンパーとの同居は避けたいものです。
せっかく楽しみにしていたキャンプも一部の心ない人たちの行いが原因で台無しになってしまうのはとても残念なことです。
迷惑キャンパーを完全に見極めるのは難しいと思いますが、そういった努力をされているところに好感が持てました。
にしうらさざなみファームの注意点
注意① 高めの料金設定
キャンプ場内に電源が使える場所はありません。
売店や自動販売機もありません。
水場はありますが飲用ではなく炊事もできません。
お湯は出ません。
シャワーはありません。
ゴミは持ち帰りです。
そもそもが農園ですからキャンプ場としての充実した設備を期待することはできません。
「農園のため設備は必要最低限のものしかないので不便です」
……とキャンプ場の注意事項にも書いてあるくらいです(笑)
必要最低限の設備の中で料金は高めに設定されています。
このコストパフォーマンスをどう評価するのか意見が分かれそうです。
料金表は最後に掲載しているので詳しくはそちらをご覧ください。
注意② キャンプ場へのアクセス
筆者はスマホにナビアプリを入れてキャンプ場までのルート検索に使っています。
今回もそのナビアプリを使ったのですがキャンプ場の名称を入力しても検索結果に表示されず戸惑いました。
キャンプ場付近まで行けば案内板などがあるだろうと考えとりあえず目的地に向かいました。
ところが近くに来ても場所を示すようなものはなくしばらく周囲をさまよいました。
結局は無事にたどり着けましたがおそらく付近に案内板などは一つもありませんでした。
キャンプ場の入り口に通じる道がとても分かりづらく見落としたのが原因です。
ナビでキャンプ場を検索できればよいのですが筆者のように検索表示されないと迷子になりかねません。
念のためキャンプ場へと続く道を写真で掲載しますので参考にしてください。
注意③ 強風に注意
サイトは海に面した高台にあるため強い海風が吹き付けることがあります。
特に冬場は焚き火や薪ストーブを使用する場面も多くなるので火事を防ぐためにも強風対策は必須です。
焚き火は陣幕を使用することで火の粉が風にあおられにくくなります。
熱反射によるリフレクター効果も期待できるので焚き火がより暖かく感じられておすすめです。
ソロキャンプが多い筆者はコンパクトな陣幕を愛用しています。
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火の粉やこぼれ落ちた炭が乾燥した芝に燃え移って地面を延焼させてしまう事故が毎年のように発生しています。
そんな事故を防ぐためにキャンプ場には耐火レンガとブロックが用意されています。
焚き火台や薪ストーブをする場合は耐火レンガの上に耐火シートを敷くのがこちらのルールです。
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またテントやタープは強風で飛ばされないよう頑丈で長めのペグを使ってしっかりペグダウンするようにしてください。
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まとめ
魅力② 迷惑キャンパー対策
注意① 高めの料金設定
注意② キャンプ場へのアクセス
注意③ 強風に注意
にしうらさざなみファームの最大の魅力はなんといっても駿河湾の海と迫力ある富士山を一望できるロケーションにあります。
朝起きてテントから外に出ると真っ先にこの絶景が目に飛び込んできます。
こんな贅沢な時間の過ごし方はありません。
キャンプ好きの方はもちろんそうでない方もぜひ一度足を運んでいただきたいキャンプ場です。
予約はTwitterの公式アカウントからダイレクトメッセージで希望日と人数を連絡をしてください。
その後は案内に沿っていくつか情報送信と内容確認のやり取りをすれば予約完了です。
多少手間かもしれませんがその手間に見合うだけの価値は十分すぎるほどあります。
料金などの基本情報は以下に記載しますので参考にしてください。
補足
基本情報
宿泊体験料金(税込)
大人 | 子供 | |
通常 | 1,650円 | 750円 |
大型連休 | 2,750円 | 1,100円 |
サイト料金(税込)
シーサイドサイト(A~Eサイト) | Fサイト~Sサイト | |
休前日・土日・祝日 | 6,600円 | 5,500円 |
平日 | 4,950円 | 3,850円 |
お一人様 | 4,400円 | 3,300円 |
利用時間
・チェックイン…13:00~17:00
・チェックアウト…翌10:30
・アーリーチェックイン…11:30~は1サイト別途1,100円(税込)
・レイトチェックアウトはありません
※基本情報はブログ執筆時点のものです。最新の情報はキャンプ場までご連絡ください。
キャンプ費用内訳(交通費除く)
項目 | 費用 | 備考 |
宿泊料金 | 10,450円 | 1,650円+4,400円×2泊 |
アーリーチェックイン | 1,100円 | |
薪料金 | 0円 | |
温泉施設利用料金 | 2,300円 | 弘法の湯 |
食費 | 7,273円 | 2日分 |
合計金額 | 21,123円 |
周辺施設
種別 | 名称 | 所要時間 | 備考 |
スーパー | マックスバリュ伊豆長岡店 | 車17分 | |
コンビニ | セブンイレブン 伊豆三津シーパラダイス前店 |
車5分 | |
温泉施設 | 弘法の湯 長岡店 | 車13分 |
フォトギャラリー
(上段左)薪ストーブで温めたピザ
(上段中)車で17分の場所にある温泉施設
(上段右)駿河湾の対岸に見える街明かり
(下段左)いただいた干物で一杯
(下段中)テントの中は夏日
(下段右)キャンプ場に差し込む朝日
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