秘境感ただよう四尾連湖 水明荘でゆるキャンプ

三度の飯よりキャンプが好き!カブライダーです。今回はまるで隠れ家のようなひっそりとした雰囲気の湖畔キャンプ場を紹介します。神秘的な山上の湖で非日常空間を満喫したい方におすすめです

人気アニメ「ゆるキャン△」の聖地

2022年4月12日(火)、山梨県西八代郡市川三郷町にある四尾連湖 水明荘へ1泊2日のソロキャンプに行ってきました。

四尾連湖は標高850mの山上にある周囲1.2kmの小さな湖です。

緑に囲まれた山上にポツンと湖が存在する様子はまるで俗世間から隔離された別世界のようでした。

四尾連湖は知る人ぞ知る観光地として有名でしたが、近年は人気アニメ「ゆるキャン△」の影響もあって多くの人が訪れる人気スポットになりました。

あfろ・芳文社【見どころ】なでしこに誘われて山梨県にある四尾連湖のほとりでキャンプをすることになったリン。キャンプを通じて2人の関係がさらに深まっていく中、ふと夜中に目が覚めたリンが目にしたものは…。
釣り、カヤック、カヌー、サップなどアクティブな楽しみ方ができるのも高い人気の理由です。

その人気の高さから繁忙期や連休は混雑が予想されるのでなるべく早めに予約することをおすすめします。

 

おすすめ設営ポイント

テントサイトは管理棟の対岸にあります。

湖をぐるっと半周する感じで500mほどの道のりを歩くとテントサイトの入り口を示す案内が見えてきます。

この看板の先がテントサイト

はじめにグリーンサイトがあり続いてAからEの順番でサイトが湖畔沿いに並んでいます。

テントサイト サイトの特徴
グリーンサイト 木々に囲まれた階段状のサイト
A・Bサイト 炊事場が近い開けたサイト
C・Dサイト トイレが近く木々が点在するサイト
Eサイト 水場がある最奥地サイト

筆者が利用したのはグリーンサイトです。

その理由は荷物を運ぶ距離を短くしたかったから。(詳しくは後述します)

グリーンサイトは木々に囲まれていて落ち着いた雰囲気を感じました。

サイトは階段状になっていて1段につき2組が利用する感じで番号が割り振られています。

ロープなどで仕切られてはいませんが高低差があるため区画サイトのような感じで利用できました。

他のサイトに比べて自分のスペースを確保しやすいですが大型のテントを張るには少し狭いかもしれません。

どちらかというと少人数での利用が適したサイトです。

ちなみに高台サイトは未確認です。

グリーンサイトの最上段から湖側を見た風景

なおこちらのキャンプ場はフリーサイトなので設営場所は早いもの勝ちです。

お気に入りの場所を確保したい方はなるべく早くチェックインするようにしましょう。

 

四尾連湖 水明荘の魅力

魅力① 神秘的な山上の湖

江戸時代には富士八海の一つとして修行者の巡礼地になっていたという四尾連湖は、現在でも解明されていない謎や古くからの言い伝えが存在する湖です。

四尾連湖の謎

▶その① 成り立ち
四尾連湖の成り立ちは火山活動によってできたカルデラ湖とも、また地面が陥没してできた陥没湖とも言われているが、正確なところは分かってない。

▶その② 一定に保たれる水量
四尾連湖は河川をもたない内陸湖だが、不思議なことに湖面の高さはほとんど変化しない。流入する水量と流出する水量のバランスはどのように保たれているのか、その原因についても解明されていない。

四尾連湖の言い伝え

▶その① 龍神伝説
四尾連湖の神さまは尾崎龍王という四つの尾を連ねた龍神であり、これが四尾連湖の名前の由来になった。修行者は巡礼に訪れては龍神に手を合わせていたという。(キャンプサイトの近くに石碑あり)

▶その② 雨乞い伝説
昔二人の侍の兄弟が自らの命を犠牲にして湖に住む怪牛を退治したことがきっかけで大雨が降り、干ばつに苦しむ住民が救われた。

さてみなさんはこれらの謎や言い伝えについてどのように感じたでしょうか。

ゆるキャン△に登場する志摩リンのように「ファンタジー」と割り切ることができればよいですがオカルトやホラーが苦手な方はご注意を。

そんな謎と神秘につつまれた湖のほとりでキャンプできるなんてとても魅力的に感じます。

 

魅力② 風光明媚なロケーション

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色、四尾連湖は日本の四季を色彩豊かに体感できる場所です。

筆者が訪れたときは幸運にも桜が満開の時期と重なりまるで映画のワンシーンのような光景を目にすることができました。

映画といえば四尾連湖は林遣都さんと小松菜奈さんが出演する映画「恋する寄生虫」のロケ地としても利用されたことがありますよ。

【出演】林遣都・小松菜奈 【監督】柿本ケンサク【作品紹介】映画の原案は若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋の代表作であり18万部を突破したヒット作「恋する寄生虫」。人が恋に落ちるのは虫の仕業というユニークな設定が魅力的なファンタジックでリアルなラブストーリー。

 

魅力③ 融通がきくチェックイン

チェックイン時間は通常13時からですがアーリーチェックインの希望を伝えると10時からのチェックインに変えてもらうことができました。

料金は1泊2日の料金とアーリーチェックインの費用として1泊2日の半額分の料金が加算されます。

実際にかかった利用料は以下になります。

実際に支払った宿泊料金(平日の場合)
2,200円(1泊2日)+1,100円(1泊2日の半額)+400円(バイク1台)=合計3,700円

ホームページにはアーリーチェックインに関する記載がないので常に対応しているわけではなさそうです。

繁忙期なども対応しているかは不明ですので予約時に確認することをおすすめします。

 

四尾連湖 水明荘の注意点

注意① 第2駐車場で電話連絡

車で管理棟まで行くには第2駐車場から第1駐車場に続く細い一本道を通ります。

途中で道が二手に分かれますが水明荘の看板が案内する右手の道を進んでください。

左手の道は龍雲荘という別のキャンプ場に続く道なので注意してください。

第1駐車場に続く一本道の入り口付近

この一本道はとても道幅が狭いため対向車とすれ違うことができません。

バイクでもすれ違うのが難しいくらいの道幅でした。

そのため第2駐車場に到着したら管理人に電話連絡するのがこちらのルールになっています。

少し手間かもしれませんが面倒を避けるためにも必ず電話するようにしましょう。

第2駐車場に到着したら電話連絡を

注意② 一輪車で荷物運び

第1駐車場からテントサイトまでの荷物運びは一輪車に乗せて徒歩で運ぶ方法とボートに乗せて湖を渡る方法の2通りがあります。

筆者は一輪車で湖畔沿いの遊歩道を歩いて運びました。

使った一輪車は必ず元の場所に戻すこと

舗装されていない遊歩道を一輪車で湖の対岸まで運ぶ作業は意外としんどかったです。

筆者は一度バランスを崩して荷物を落としそうになりました。

遊歩道に落とすだけならよいですがそのまま湖に転げ落ちてしまうこともありえるので注意してください。

大変かもしれませんが荷物が多い場合は一回で運ぼうとせずに何回かに分けた方が安心です。

筆者がグリーンサイトを選んだのは一輪車で運ぶ距離を可能な限り短くしたかったからです。

本当は一番奥のEサイトでキャンプしたかったのですが帰りも同じように一輪車を使って荷物を運ぶことを考えての判断でした。

凹凸があるので荷物を運ぶ際は慎重に

今になって思えばバイクの荷物を固定するときに使っているタナックスのツーリングネットを使えばもっと楽に運搬できたはずです。

ツーリングネットはフック部分がしっかりしていてゴムの伸縮率も高いのでしっかりと荷物を固定できます。

筆者が長年愛用しているアイテムの一つです。

最強フックと大幅伸縮ゴムでガッチリ荷物をホールド。安定した荷物の積載が可能です。マス目が細かく伸縮率が抜群。ゴムの伸び率約200%。

 

注意③ 水洗トイレは1ヵ所のみ

トイレはサイトに1ヵ所と管理棟の裏に1ヵ所あります。

管理棟の裏にあるトイレは水洗式できれいでした。

サイトにあるトイレは清掃されてはいますが水洗式ではないので躊躇する方も多いかもしれません。

特に女性の方は管理棟裏の水洗トイレに行くことをおすすめします。

テントサイトにあるトイレ

注意④ 買い出しは事前に

キャンプ場は峠道を登った先の山上にあるので周辺にスーパーなどはありません。

食材などの買い出しは事前にすませておくことをおすすめします。

キャンプ場に到着してから買い出しに行く方は車で25分ほどの場所にスーパー(オギノ富士川店)があります。

オギノ富士川店 公式サイトはこちら

ちなみに筆者は片道50分ほどの場所にあるスーパー(セルバ身延店)で買い出ししました。

店名を見てピンときた方は分かると思いますが聖地巡礼というやつです。

セルバ身延店 公式サイトはこちら

ゆるキャンに登場したスーパー セルバ身延店

なお車で30分ほどの場所には温泉施設「みたまの湯」があります。

受付で割引入浴券が販売されているので温泉に行く方は利用したほうがお得です。

みたまの湯 公式サイトはこちら

 

まとめ

魅力① 神秘的な山上の湖
魅力② 風光明媚なロケーション
魅力③ 融通がきくチェックイン
注意① 第2駐車場で電話連絡
注意② 一輪車で荷物運び
注意③ 水洗トイレは1ヵ所のみ
注意④ 買い出しは事前に

四尾連湖 水明荘は至れり尽くせりの高規格なキャンプ場ではありません。

どちらかといえば野営スタイルのキャンプ場に近いかもしれません。

注意点で紹介したような気遣いや苦労があることは事実です。

ただあの神秘的な自然環境の中でキャンプできる喜びは何者にも代えがたいくらい魅力的でした。

精進湖のような開放的な感じではなく、まるで隠れ家にいるかのようなひっそり感を楽しみたい方には特におすすめしたいキャンプ場です。

どちらかというと大人数よりもソロなど少人数の方がその雰囲気を楽しめると思います。

落ち着いた雰囲気の中で読書をするもよし、お酒が好きな方はひとり酒を楽しむような大人な過ごし方もいいかもしれません。

(上段左)荷物はボートでも運べる
(上段中)所狭しと並ぶゆるキャン△グッズ
(上段右)チャイが飲める見晴らしのいい売店
(下段左)開放的で気持ちのいいAサイト
(下段中)指定の場所であれば直火OK
(下段右)セルバ身延店。さすが聖地!
四尾連湖 水明荘
〒409-3602 山梨県西八代郡市川三郷町山保3378
TEL/FAX 055-272-1030
http://shibirekosms.sub.jp/index.html
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