なみのこ村にやって来た!
海を求めて
2021年11月3日(水・祝)、神奈川県小田原市にある『なみのこ村』まで2泊3日のソロキャンプに行ってきました。
海なし県の埼玉に住む筆者は年に何回か無性に海が見たくなるときがあります。
ということで今回のキャンプは海キャンです。
まさにキャンプ日和といった快晴の空のもと海沿いの国道135号線をバイクで駆け抜ける気持ちよさといったらありません。
東京方面から向かうとトンネルを抜けた左手になみのこ村が見えてきます。
11月はオフシーズンのため本来は土日祝のみの営業なのですが利用者がいれば平日も営業してくれるみたいです。
そのへんの融通もきかせてくれるありがたいキャンプ場です。
おすすめのサイト
全部で14ヵ所あるサイトはすべて車の乗り入れが可能なオートサイトです。
私のおすすめサイトは海側の15番・16番です。
15番からはトイレと炊事場へのアクセスがよいですし近くにあるベンチに座ってコーヒーを飲みながら海を眺めることもできます。
海側なら17番・18番・19番でもいいんじゃないの?
確かにその通りですが17番・18番の海寄りの場所にはブランコがあります。
たとえば子どもがブランコに集まってきたとすると静かにキャンプしたい人にとっては少し気になるのかなと思いました。
逆に子どもと一緒という方はブランコが近い17番・18番がおすすめかもしれません。
19番については後述します。
それではなみのこ村の魅力と注意点について具体的に取り上げてみましたので紹介していきましょう。
ちなみに今回のキャンプもお一人様バイク1台のソロキャンスタイルです。
基本的にソロキャンライダーとしての目線で紹介していきますのでご了承ください。
なみのこ村の魅力
魅力① 磯釣り&ダイビング
磯釣りやダイビングが楽しめるのは海沿いにあるキャンプ場の強みですね。
私が訪れたときも朝早くから釣りを楽しんでいる人が何人かいました。
釣った魚をそのままキャンプ場に持ち帰ってバーベキューなんてのもいいかもしれません。
そしてなみのこ村には施設内にダイビングショップがあります。
インストラクターの指導のもと海中に張ったロープづたいに潜るので初心者でも安心して楽しめそうです。
天候や波の状態によってはお休みの日もあるので営業状況についてはfacebookのホームページ「根府川ダイビングサービス」で確認することをおすすめします。
海でアクティブに楽しみたい方には最適なキャンプ場だと思います。
魅力② 絶景のオーシャンビュー
磯釣りやダイビングも魅力ですが筆者がそれ以上に魅力を感じたものがあります
それは相模湾を一望できる絶景です。
キャンプ場が海より少し高い場所にあるため真っ青なオーシャンビューを見渡すことができます。
特に水平線から昇る日の出は必見です。
ふもとっぱらでは富士山の裾野から昇る日の出に感動しましたが水平線から昇る日の出も負けず劣らず感動ものです。
空がだんだんとオレンジ色に染まっていく中で海面が朝日に照らされてキラキラと輝き始めます。
波の音と潮の香りという海のスパイスに五感が刺激されるからなのかふもとっぱらとはまた違う味わいの日の出を堪能することができました。
魅力③ 最寄り駅から徒歩10分
キャンプ場というと街の中心から外れた場所にあることが多いため電車を利用すると必然的に最寄り駅から遠くなってしまいます。
しかしなみのこ村は最寄り駅から歩いてわずか10分というアクセスの良さです。
これなら車の免許を持っていない学生でも気軽に訪れることができます。
ただし駅からの道中には坂があり特に帰りの上り坂が結構きついようです。
重い荷物を抱えてとなると男性はともかく女性は少し大変なのかなという気がしました。
さらに国道を挟んで徒歩3分の場所にお肉屋さん「湘南メンチ」があります。
私の偏見ですがキャンプといえばお肉、お肉といえばキャンプです。
そんなお肉屋さんが目の前にあるのだから利用しない手はありません。
こちらのお店の名物が「湘南メンチカツ」です。
注文してから揚げてくれるのでアツアツの出来たてをその場でいただくことができます。もちろん持ち帰りも可能です。
こちらのメンチカツをいただくとレモンの風味が口の中に広がります。
これは小田原の片浦地区で栽培されている片浦レモンの香りを独自製法で抽出しているからだそうです。
最初はメンチカツとレモンの相性はいかがなものかと思いましたがこれが意外に合うので驚きました。
しかもスーパーで売ってる一般的なメンチカツより一回りくらい大きいジャンボサイズです。
私はその大きなメンチカツを3つ買いましたがあっという間に胃袋へと消えました。
店員の方いわく、なみのこ村で提供しているバーベキュー用のお肉もこちらで取り扱っているものだそうです。
お肉以外のものが必要なときは車で5分ほどの場所にローソンがあります。
魅力④ スタッフの対応
なみのこ村に到着して受付を済ませるとスタッフの方がサイトまで案内してくれます。
利用する上で気になったことをいくつか質問したのですがとても丁寧に答えていただきました。ありがたや。
ちなみに受付はカフェテリアになっています。
生ビール(600円)や薪(1,000円)もこちらで買うことができます。
薪を購入してサイトまで運ぼうとすると男性スタッフの方が親切にもサイトまで運んでくれました。ありがたや。
ゴミは有料で捨てることができます。
筆者はゴミが少なかったのでスタッフの方の善意で無料にしていただきました。ありがたや。
サイトまで案内してくれたお姉さん、薪を運んでくれたお兄さん、(ゴミを無料にしてくれたお母さん?)みなさん気さくな方々で親しみやすく好印象でした。
ありがたや×3をゲットしたスタッフのみなさんも、なみのこ村の魅力とさせていただきました。
なみのこ村の注意点
注意① ソロ利用は割高感あり
なみのこ村の料金は以下のようになっています。
たとえば車1台で大人2人・子ども2人の利用であれば1泊6,900円です。
筆者のように一人で利用すると1泊5,100円になります。
温水シャワー料込みとはいえお一人様バイク1台の料金としては少し割高感を感じました。
ソロで利用するよりも車1台に3、4人で利用するのが適していると思います。
・駐車料・温水シャワー料込み:4,300円
・コンセント使用料:1,000円
・入村料
大人1名:800円
こども1名(4歳~小学生まで):500円
注意② 騒音
前述したように駅から徒歩10分というアクセスの良さは魅力なのですが、逆を言えば駅が近いがゆえに電車の騒音がキャンプ場まで聞こえてきます。
また国道がすぐ隣にあるので電車だけでなく車やバイクの走行音も聞こえてきます。
昼間であればそれほど気にならないのですが夜になってキャンプ場が静かになると一際目立つようになります。
こういった車や電車の騒音はアクセスのよいキャンプ場の宿命ともいえます。
さらに私が気になった騒音がもう一つあります。
朝の早い時間(たぶん6時~7時くらい)になるとキャンプ場にトラックや乗用車がやって来て奥にあるダイビングショップのところで作業するのです。
何の作業かは分かりませんが作業用の機械を使う音が早朝のキャンプ場に響き渡ります。
筆者が宿泊したときだけの出来事であればよいのですが毎回となると悩ましいです。
そしてこのダイビングショップに近い海沿いのサイトが19番なのです。
冒頭で私が19番サイトをおすすめしなかったのはこれが理由です。
注意③ 異臭
2泊目のことですが塗装を行ったときのようなシンナー臭がキャンプ場に漂っていました。
辺りを見回してもそのような作業をしている様子はなかったので原因は不明ですがとにかく臭かったです。
隣のサイトからも「くさっ!」という悲鳴に似た叫び声が聞こえてきたので筆者だけが感じたものではないはずです。
この異臭もこのときだけの一時的なものであればよいのですが……。
まとめ
魅力② 絶景のオーシャンビュー
魅力③ 最寄り駅から徒歩10分
魅力④ スタッフの対応
注意① ソロ利用は割高感あり
注意② 騒音
注意③ 異臭
なみのこ村は海好きの人や絶景を求める人に訪れてほしいキャンプ場です。
美しい日の出とともに朝を迎え、日中は磯釣りやダイビング、夜は波音をBGMにテントでまったりとくつろぐ、そんなシーサイドキャンプが可能です。
前述したように気になる注意点もありますが相模湾のオーシャンビューと水平線から昇る日の出を見るだけでも訪れる価値のあるキャンプ場です。
(上段左)18番サイトから海側を見た風景
(上段中)炊事場には洗剤もある
(上段右)比較的きれいな水洗トイレ
(下段左)温水シャワーの利用は2回まで。制限時間3分
(下段中)ゴミは基本的に有料
(下段右)天然の着火剤が豊富。「コンニチハ!」
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