人生に違いをもたらす教え
筆者は『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん ~アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学~』を読んだことをきっかけに投資を始めました。
書籍の中で最も影響を受けた一文を紹介します。
中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる
引用元:改訂版 金持ち父さん、貧乏父さん ~アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学~(筑摩書房)
お金を働かせる?意味がよくわからないわね
筆者も最初は意味が分からず頭の上に?マークが10個くらい浮かびました。
ここで意味するお金を働かせるとは投資のことです。
お金を稼ぐために自ら働くという手段もありますが自分は働かずに投資でお金を増やすという方法もあるのです。
つまりは労働の対価として得るお金ではなく株や不動産などを所有することで得るお金のことです。
これは不労所得と呼ばれています。
大事なのはお金に働いてもらうという考え方です。
この考え方こそが後の人生に違いをもたらす唯一無二の方法でありお金を増やすために必要不可欠なマインドであるとロバート・キヨサキさんは言います。
お金の増やし方の道筋
はじめにお金の増やし方の道筋を頭に入れておきましょう。
投資を始めるには資金源となるお金が必要です。
このお金は労働で稼ぎます。
労働で稼いだお金の一部を投資に回して運用していくのです。
投資に回す金額は多ければ多いほどよいですが日々の生活費など支出とのバランスも考慮して決めます。
無理のない範囲で長期において持続可能な金額であることが大事です。
毎月の収入と支出を見直すことも必要です。
たとえば副業をして収入を増やしたり固定費を見直して節約したりすることができればあなたの資産はさらに増えていきます。
そして毎月の生活費を賄える金額まで資産を貯めることができれば早期リタイアという選択も可能になります。
つまりお金のために働く必要はなくなり経済的に自立した状態といえます。
毎月の生活費を賄える金額については4%ルールと呼ばれる出口戦略を用いますがそれは別途ブログで紹介します。
大雑把に紹介しましたがこれがお金の増やし方の大まかな道筋です。
ちなみに投資を用いて資産を増やす方法は『金持ち父さん 貧乏父さん』だけでなく今まで筆者が読んだファイナンス書籍に共通して書かれていたことです。
つまり資産形成において投資や金融のプロたちが示す道筋はほぼ一致していると考えてよさそうです。
筆者が読んだ書籍の多くは論理的なデータに基づいていて説得力あるものが多かったので筆者もこの投資による資産形成の道を歩むことを決めました。
銀行預金を考える
ロバート・キヨサキさんのいう中流以下の人間とお金持ちの差は稼いだお金を銀行に預けるのか投資で運用するのかの違いといえます。
投資をはじめたきっかけは『中田敦彦のYouTube大学』のブログで筆者の固定概念が覆されたと書きましたが、それがまさにこの部分なのです。
みなさんは稼いだお金の多くを銀行に預けていませんか?
仕事でお金を稼いだら銀行に貯金して、ゆくゆくは夢のマイホームが買えるくらいお金を貯めたいな。そのためにも定年まで一生懸命に働いてお金を稼ごう
筆者のような平凡なサラリーマンはこのような道を歩むのがセオリーだと信じて疑いませんでした。
ちょっと待って。貯金じゃなくて投資という方法もあるしFIREも夢のあることだと思うよ
このような助言を20代の頃に与えられていたら筆者はもっとお金に余裕のある人生を送っていたかもしれません(20年以上前とは経済状況が違うのは重々承知ですが……)
そもそもなぜ多くの人は銀行に貯金をするのでしょうか?
子どもの頃に親からそう教わったし友達や同僚もみんな銀行に貯金しているよ。
短期的にお金を保管しておく場所としてなら銀行はベターな選択かもしれません。
ただし銀行にお金を預けるデメリットもあるのです。
銀行預金のデメリット
銀行預金のデメリットは主に3つです。
②インフレに弱い
③元本保証の上限は1,000万円まで
バブル時代とは違って今の日本では銀行にお金を預けても利息はほとんどつきません。
金利が年0.001%であれば1,000万円の預金に対してつく利息はたったの100円です。
100円でも利息がつくだけありがたいよ。投資と違って元本が減るリスクはないからやっぱり銀行の方が安心だね。
その元本ですが銀行が破綻した場合に保証されるのは1,000万円までです。
(注)当座預金・利息のつかない普通預金など決済用預金は全額保護
預金など分類 | 保護の範囲 |
一般預金など (普通預金・定期預金・定期積金など) |
合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等を保護。1,000万円を超える部分は、破綻金融機関の財産の状況に応じて支払われます。(一部カットされる場合があります) |
引用元:預金保険機構ホームページ
これに対して証券会社は破綻したとしても有価証券や金銭は確実に顧客に戻るように法律で義務付けられています。
それでもなお顧客資産の円滑な返還が困難となった場合は日本投資者保護基金から1顧客当たり1,000万円を限度として補償されます。
そしてもう一つのデメリットはインフレです。
超低金利時代を迎えた今の日本において銀行預金はインフレと呼ばれる物価上昇の局面に弱いという欠点があります。
インフレとは物の価値が上がってお金の価値が下がることです。
仮に日本の物価が2倍になったと想定しましょう。
銀行に1,000万円を預けていたならばその価値は半分の500万円にまで目減りします。
1,000万円という金額の絶対値は変わりません。
物価の上昇によって相対的にお金の価値が下がってしまうのです。
物価が上昇した分だけ我々の平均年収も上昇していればまだよいのですが…。
残念ながら日本の平均年収は30年以上も横ばいの状態です。
収入が変わらず銀行預金はゼロに等しい金利のまま支出だけが大きくなっていくことを考えてください。
私たちの日々の生活は苦しくなる一方であることは明白です。
資産の運用先として盲目的に銀行預金を選択することは大きなリスクを取っているのと同じです。
投資モードに心を切り替える
かわいい子には旅をさせろといいます。
銀行でお金が寝ていたら起こしてあげて働きに行かせるべきです。
そのためには貯金モードから投資モードへのマインドチェンジが必要です。
これが投資でお金を稼ぐためのはじめの一歩になります。
言葉にすると簡単ですがはじめは意外と勇気がいります。
筆者のように「お金は貯金!」と心にすり込まれていた人ならなおさらです。
一般的に投資はお金に働いてもらう時間が長いほど複利効果がはたらいて有利になります。
可能であれば貯金をすみやかに投資できるとよいですが慣れないうちは少額から少しずつでもよいと思います。
ただし投資を始めるからには自分の投資に対して最後まで責任を持つ覚悟をもたなければいけません。
そして家族やパートナーがいる方は必ず相談してから行うようにしてください(←これ大事です)
ロバート・キヨサキさんはこうも言っています。
金持ちになりたければお金について勉強しなければならない
引用元:改訂版 金持ち父さん、貧乏父さん ~アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学~(筑摩書房)
お金を増やしたければ会計力、投資力、市場の理解力、法律力の4つの専門知識から成り立っているファイナンシャル・インテリジェンスを高める必要があるのだといいます。
どれも難しそうですが成功したければ勉強しなければならないのはどの分野でも普遍の真理です。
最後になりましたが『金持ち父さん 貧乏父さん』はこれから投資をはじめたいと思っている方にぜひおすすめしたい書籍です。
おすすめ書籍のブログで記事にしていますのでぜひそちらもご覧ください。
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