投資商品の種類と特徴
今回は投資商品の種類と特徴について紹介します。
専門的な内容は書籍『本当の自由を手に入れる お金の大学』(著者:両@リベ大学長)から引用させていただいています。
資産配分を適切に行うための2つの手順【準備編#3】では、資産を当面の生活費、安全資産、リスク運用資産の3つにわけました。
安全資産には低リスクな投資商品、リスク運用資産には安全資産よりもリスクをとった投資商品を選択することは、前回のブログでご紹介した通りです。
さてあなたはどんな投資商品を購入しますか?
株以外にも購入できる投資商品はたくさんあります。
書籍ではその中から投資初心者が手を出すべき投資商品について言及しています。
安全資産とリスク運用資産の目的にあった投資商品を選ぶためにも、はじめにその種類と特徴を理解しましょう。
5つの投資商品を抑えよ!
書籍によると初心者が知っておくべき投資商品は以下の5つです。
株式、債券、不動産、コモディティ(商品)、預金
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
その他にも仮想通貨、FX、ソーシャルレンディングなどがあります。
しかし初心者は歴史の浅い投資商品には手を出さない方がよいと著者は警鐘を鳴らしています。
また投資先の一つとして不動産を挙げていますが、動く金額が大きいことからしっかりと勉強してから手を出すべきとも述べています。
そのため今回のブログでは簡単に概要だけにとどめます。
株式
株式とは、株式会社が個人や他の企業から資金調達するために発行する証券のことです。企業に出資して株式を受け取ったオーナー(株主)は、株式の値上がりや配当金によって利益を得られる可能性があります。
日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進国にある企業の株式は「先進国株式」、ブラジル、インドなどの新興国にある企業の株式は「新興国株式」と呼ばれます。
【株式の特徴】
・一般にハイリスクハイリターン(1年で半値になったり2倍になったりすることもある)
・長期的な期待利回りは年利3.9%~7.5%(先進国株式は低利回り、新興国株式は高利回り)
・値下がりリスク、倒産リスク、為替リスクなどがある
・インフレに強い
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
債券
債券は国や地方公共団体、企業などが資金調達のために発行する借用書のようなものです。債券を購入した投資家は債券価格の値上がりや利息によって利益を得られる可能性があります。
国債→国が発行するもの
社債→会社が発行するもの
地方債→地方公共団体が発行するもの
債券を買う=そこにお金を貸すということ
【債券の特徴】
・一般にローリスクローリターン
・長期的な期待利回りは年利0.3%~4.2%(信用度の高い債権は低利回り、信用度の低い債権は高利回りになる)
・値下がりリスク、債務不履行(お金を返してくれない)リスク、為替リスクがある
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
不動産
不動産には大きく別けて、住居(レジデンス系)、宿泊施設、テナント、太陽光発電の4種類の投資先があります。家賃収入や物件の値上がりで利益を得られる可能性があります。現物の不動産に直接投資することもできるし、不動産に投資しているファンドに投資することで間接的にオーナーになることも可能です。
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
コモディティ(商品)
コモディティとは原油などのエネルギー、金・プラチナなどの貴金属、トウモロコシ・大豆などの穀物のことです。これらの商品に投資しておくと値上がりによって利益を得られる可能性があります。初心者が投資を検討する余地があるコモディティは、金(ゴールド)です。
【ゴールドの特徴】
・一般には安全資産と呼ばれるが意外に値動きが激しいハイリスクな資産
・長期的な期待利回りは年利1.3%
・値下がりリスク、為替リスク、保管リスクなどがある
・インフレに強い
・世界的に価値が認められており太古の昔から重宝されている
・利息や配当はでない
・不況時に値上がりする傾向があり有事の金と呼ばれる
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
預金
意外に思うかもしれませんが預金・定期預金も立派な投資商品の一つです。知っての通りお金を預けることで利息が得られます。とはいえ日本における現在の普通預金金利は大体0.001%、月1万円の利息を貰おうと思うと預金額が12億円も必要になります。
【預金の特徴】
・超低金利!日本では増えない
・外貨預金は高金利ですが為替リスクあり
・インフレに弱い
引用元:本当の自由を手に入れる お金の大学(朝日新聞出版)
債券と株式で運用しよう
ここまでにご紹介した5つの投資商品の中から、安全資産とリスク運用資産にあった投資商品を選んでいきましょう。
低リスクな運用を目指す安全資産には、ローリスクローリターンが特徴の債券がよさそうです。
安全資産よりもリスクをとった運用を目指すリスク運用資産には、ハイリスクハイリターンが特徴の株式が適しています。
預金はすぐに現金を引き出せて安全に資産を保管する場所としてはよいですが、お金を増やすには向かないことが分かります。
筆者は当面の生活費を預けておく場所として利用しています。
インフレに強い金(ゴールド)も投資先の一つとして有力ですが、利息や配当金が出ないというデメリットがあります。
以上のように投資商品にはいろいろな種類があり、それぞれに異なる特徴をもっていることが分かります。
その特徴を理解して自分の資産運用に活用していきましょう。
著者:両@リベ大学長
高校在学時に起業。当時高価だったためパソコンが買えずに自分で組み立て、独学でパソコンの本を読み漁り知識を学ぶ。10代で年間1億以上を稼いだが数々の失敗も経験し学校では教えてくれない本当の社会の仕組みを知ることになる。現在はリベラルアーツ大学を通じて『自分の力で今よりも自由になる』人を増やそうと奮闘中。
30代 / リベラルアーツ大学学長・会社経営・投資家 / 男性
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