投資とトレードの混同は失敗のもと【準備編#6】

投資を始める前に【準備編】

短期と長期の違いを知る

今回は長期投資と短期投資の違いについて紹介していきます。

専門的な内容は書籍『ゼロから始める!株の学校 超入門』(監修者:柴田博人 著者:窪田剛)から引用させていただきました。

 

みなさんはデイトレードという言葉をご存じでしょうか?

こんなイメージを持っている方も多いと思います↓↓↓

 

デイトレードは1日のうちに売買を完結させる取り引き方法です。

数日間から数週間保有して売買する方法はスイングトレードと呼ばれています。

それに対して年単位でコツコツと資産を積み立てていくやり方もあります。

取り引きスタイルでいうと前者は短期、後者は長期になります。

株などの売買において短期と長期を混同してしまうと大きな失敗につながりかねません。

まずはその違いをしっかりと理解しましょう。

ここでは長期の取り引きスタイルのことを投資、短期の取り引きスタイルのことをトレードと呼ぶことにします。

 

投資(長期)とは

これから成長しそうな会社の株を長い間持ち続け、会社の成長に合わせて「株価の上昇」を狙ったり「配当」を狙ったりするのは、一般的に「長期投資」といわれる取り引きの方法です。

メリット
・日々の株価を頻繁にチェックする必要がない
・定期的に配当を得ることができる(年に1回~4回など)
デメリット
・成果が出るまでに10年近くかかることもある
・会社の財務状況や業界動向など、多くの情報の分析が必要
引用元:ゼロから始める! 株の学校 超入門(高橋書店)

会社の業績や財務状況などを見て株価の予想をするやり方をファンダメンタルズ分析と呼びます。

 

トレード(短期)とは

投資に比べて比較的短期間で売買を繰り返すやり方です。

投資に比べて売買回数は増えますが、その分、短期間で利益が大きくなる可能性があります。(中略)そのときに注目されていて人気や期待が集まっている銘柄を中心に取引を行います。

メリット
・1日~数日といった短期間で利益を得やすい
・会社や業界の分析などをしなくてもよい
デメリット
・銘柄選びや売買のタイミングにスキルを必要とする
・チャートなどで日々の値動きをチェックする必要がある
引用元:ゼロから始める! 株の学校 超入門(高橋書店)

トレードでは主に株価の値動きの推移をグラフ化したチャートを使って分析します。

この手法をテクニカル分析と呼びます。

 

投資とトレードどちらを選ぶべきか?

結論からいうとどちらを選ぶかは目的しだいです。

書籍では2つの違いについて次のように述べています。

投資とトレードでは必要な知識、勉強、読むべき本、見るべき資料が変わってきます。よって最初にこれらの違いを理解し効率よく勉強していくことが大事です。
引用元:ゼロから始める! 株の学校 超入門(高橋書店)

たとえば老後の資産形成が目的ならば、S&P500のような長期的に右肩上がりの指数に連動した投資信託を毎月積み立てていくやり方が向いています。

筆者が目指しているFIREはこの方法です。

一方、1日から数週間の短い期間で成果を上げたいのであればトレードになります。

ただし短期になればなるほど投機的になります。

ギャンブル的な要素が強くなるので注意してください。

自分の行う取り引きが投資なのかトレードなのかを理解し、一度時間軸を決めたら途中で安易に変えないことです。

筆者は長期と短期の違いを理解しないままトレードを行って大失敗しました。

 

恐怖と欲望に負けた失敗談

筆者が株取引を始めたばかりの頃、デイトレードのつもりである企業の銘柄を空売りしました。

空売りとは株価が下がると利益になり上がると損失になる取り引き手法のことです。

デイトレードですから収益にしろ損失にしろその日のうちに決済するつもりでした。

それにも関わらず筆者はその決め事を無視して翌日以降も取り引きを続けてしまいました。

なぜなら株価は意に反して上がり続け、含み損が大きくなるにつれて損失を出したくないという思いが強くなっていったからです。

 

これは一時的な上昇だろう。明日になったらまた値を戻すに違いない

 

これは本当に最悪の判断でした。

損失を出す恐怖に加えて明日は値を戻してプラスに転じるだろうという根拠のない欲を出したのです。

最終的にその銘柄は4ヵ月後に15万円で損切りしました。

その日のうちに損切りしていれば1万円くらいのマイナスで済んでいたはずです。

最大で30万円まで含み損が大きくなったときは毎日不安と恐怖に怯えていました。

敗因は取り引きの時間軸を自分の都合のいいように変えてしまったことにあります。

デイトレードのつもりで取り引きしたのならその日のうちに決済すべきでした。(ナンピンという手法もありますが上級者向けなのでここでは割愛します)

時間軸を変えて含み損が解消されたのであれば、それはそれで結果オーライです。

しかしこれを癖にしてしまうと問題です。

次も大丈夫だろうと同じことをやってしまうからです。

筆車はこの結果オーライの取り引きが何回か続いていました。

時間軸を変える悪い癖がついていたのです。

投資において何の根拠もなく都合のいい形が続くものではありません。

悪い癖はいつか命取りになります。

不幸中の幸いだったのは、投資を始めて間もない時期だったので比較的少額の損失ですんだことです。

失敗は若いうちにしろとはよくいったものです。

長期投資も同じです。

長期のつもりでコツコツと積み立てて運用していたのに、短期的な急落に恐怖を感じて持っていた株を全部売ってしまったという話はよく聞きます。

長期で運用すると決めたのなら日々の値動きに一喜一憂せず、長期的な視野に立って戦略を練るべきです。

それ以降は一度決めた時間軸を安易に変えないというルールを自らつくりました。

失敗を教訓としてそのルールは今でも守り続けています。

恐怖や欲望といった感情をコントロールすることは意外と難しいものだと痛感させられた出来事でした。

 

トレードをやるなら損を前提で

書籍『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(著者 山崎元)』には、次のようなことが書いてありました。

トレーディングは素人には向かない特殊なゲームです。車の免許しか持っていないのに戦闘機に乗って空中戦をやるようなもの
引用元:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(文響社)

 

トレードをやるということは機関投資家などのプロと同じ土俵に立って取り引きを行うということです。

本業が収入の柱である兼業投資家が一日モニターを眺めている時間などありません。

トレードという戦場では圧倒的に不利な戦いです。

矛盾するようですが筆者はトレードをやるなと言うつもりはありません。

なぜならそれも貴重な投資経験の1つになると思うからです。

ですがやるならば損しても構わない金額で行ってほしいと思っています。

兼業投資家がトレードで資産の大部分をつぎ込むような話も聞きます。

そのような取り引きはまさに素人が戦闘機で空中戦を行うようなものです。

投資を資産形成のツールとして活用するか、それとも一攫千金の道具とするかは資産を投じるあなた次第です。

筆者の失敗を反面教師にしてもらえれば幸いです。

引用書籍:ゼロから始める!株の学校 超入門(高橋書店)
監修者:柴田博人
26歳から独立する企業家。投資は株以外にも不動産投資にも精通し、国内、海外を問わず複数の物件を所有。ビジネス構築においてもプロであり、複数の経営に携わる傍ら、経営者育成も行っている。
著者:窪田剛
トレーダー。数日から数週間保有するスイングトレードがメイン。宇宙や医療関連ベンチャーにエンジェル投資を行っているほか、海外株や国内外不動産、レストランにも投資を行っている。
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